あなたと一緒にいて、そしてひとつの同じ町を見ている。そのような町が、ボクにははっきりと見える』
 『新しい町を作るなら、古い町は破壊しなければならないわ』
 『そんなもの、とっくに全部壊れています。大震災の震源地は、まさにここなんですから』
 『いいえ。私、聞きました。この町の、鉄道の中央駅。三角屋根の本館が、奇跡的に古いままで残ったそうよ。屋上にあった小さな塔を避雷針に変えて復旧した本館の、アーチ型をした大きな窓も元通りだというわ。あなたは過去の一切を認めずに、その全部を作り変えるんだと、そうおっしゃった。
 だったら、生き残った中央駅を私のために破壊してちょうだい。そうして、残ったガラス・ブロックを私にください。……私は砦を築きます。あなたがさらう町の様子が良く見える所に、私の見張塔を建てます。その天窓に、あなたにもらったガラス・ブロックを嵌め込みます。そうすれば、私はいつでもあなたの面影を覚えながら空を見上げていられる。……
 私の本当の名前は弓子。私は破壊された都市から生まれました。』
 『……光のタワーに面した丘の中腹に、可愛らしいコテージを作りましょう。明日の朝一番で、あいつに許可を取らせます』

 「あるべき場所が次々と、ありえたはずの場所に変わったのだよ。逆向きに走る夢は欠如した記憶となり、いや記憶の欠如ではなく、ありえたはずの物と事に関する確固とした記憶だ。つまり、悪い夢だ。そして悪い夢ほど異常に嵩張り、膨脹し続ける。……あいつには結局、夢を形にする力がなかった。私にはついに、形に夢を与える想像力を持てなかった。
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